石戸諭さんの本を読んで

ノンフィクションライターの石戸諭さんの本『リスクと生きる、死者と生きる』を読み、この状況が原発事故後の福島で起こったことと似ているなあ、と思えた。
避難した人に対しての差別やいじめとか、家族のなかの複雑な関係なんかも、いま、わかるなあ、と思いながら読む、

知人でやはり、「家族とけんかした」という人がちらほらいる。
「ライブハウスや飲み屋はあぶない」「大丈夫なのか」
心配していってくれる言葉が、それを聞く側にとっては、おいつめる言葉になってしまったりする。

ここ、むずかしい。
分断は、善意から起こるんだ。
自分自身も、いま関わっているイベントで、矛盾した思いや葛藤を感じてしまっている。
しかもその思いを、なかなか周りにいえない。

石戸さんの本には「不安を共有する場のありがたさ」が書かれた部分がある。
とても共感する。
いま、気持ちを吐き出せる「場」や「つながり」が必要じゃないかな。
なにより、自分自身がそれをもとめている。


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